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ー不動産登記の必要書類とは?手続き前に準備しておくべき書類一覧と注意点 ー

不動産登記とは何かを知っておこう

不動産登記とは、土地や建物などの不動産について「誰が所有しているか」や「どのような権利があるか」を法務局に記録する手続きのことです。

登記を行うことで、所有権や担保権(抵当権など)といった法的権利が第三者にも主張できるようになります。不動産を購入した際には必ず登記が必要となり、これを怠るとトラブルの原因にもなります。

不動産登記にはさまざまな種類があり、それぞれに必要な書類も異なります。この記事では、ケース別に必要となる書類をわかりやすく整理して紹介します。

登記を行うタイミングとは

不動産登記は、以下のようなタイミングで必要になります。

* 不動産の売買による所有権移転
* 新築住宅の所有権保存
* 住宅ローンによる抵当権設定
* 相続・贈与などによる所有権移転
* 登記事項の変更(住所変更・氏名変更など)

状況によって提出する書類が変わるため、それぞれのケースに応じた確認が重要です。

売買による所有権移転登記の必要書類

もっとも多くの方が関わる「売買による所有権移転登記」では、以下の書類が必要になります。

1. 登記原因証明情報(売買契約書など)

売買契約に基づく所有権の移転であることを証明する書類です。

* 売買契約書の写し
* 登記原因証明情報として別途作成された書類(司法書士が作成)

2. 登記識別情報(権利証)

売主が所有者であることを証明する書類です。

* 従来の登記済証(権利証)
* または登記識別情報通知書

紛失している場合は、本人確認情報や公証人の手続きが必要になることがあります。

3. 印鑑証明書(売主)

売主が押印した実印の証明として提出します。

* 発行から3ヶ月以内のもの
* 複数売主がいる場合は各人分が必要

4. 住民票(買主)

買主の氏名・住所を確認するために必要です。

* 発行から3ヶ月以内のもの
* マイナンバーの記載がないものを使用

5. 固定資産評価証明書

登録免許税の算出に使用します。

* 登記する不動産の所在地の市区町村役場で取得可能
* 毎年1月1日時点の評価額が記載されている

6. 委任状(代理人が手続きする場合)

司法書士などが手続きを代行する場合に必要です。

* 売主・買主のそれぞれから委任状が必要
* 実印が押印されていることが必要

新築物件の所有権保存登記の必要書類

建物を新築した場合に行う「所有権保存登記」では、以下の書類が必要です。

1. 建築確認済証と検査済証

建物が法令に基づき建築されたことを証明する書類です。

* 建築確認済証は着工前に取得
* 検査済証は完了検査後に交付される

2. 表題登記が完了していること

所有権保存登記の前提として、表題登記(不動産の基本情報登録)が完了している必要があります。

* 土地家屋調査士が表題登記を行う
* 表題登記完了後に保存登記の申請が可能になる

3. 本人確認書類・住民票

登記名義人となる方の本人確認と住所情報が必要です。

* 運転免許証・住民票などが該当
* 司法書士に依頼する場合でも、必ず確認されます

相続登記の必要書類一覧

不動産を相続する際は、相続人が登記を行う必要があります。以下の書類をそろえましょう。

1. 被相続人の戸籍謄本一式

出生から死亡までの連続した戸籍謄本が必要です。

* 除籍・改製原戸籍も含めて取得する
* これにより相続人を特定する

2. 相続人全員の戸籍・住民票

法定相続人であることを証明します。

* 全員分の戸籍謄本
* 住民票は住所・氏名確認のために使用

3. 遺産分割協議書(または遺言書)

複数の相続人がいる場合には、遺産分割協議書が必要です。

* 全員の署名・押印(実印)が必要
* 印鑑証明書も添付

4. 固定資産評価証明書・委任状

他の登記と同様、評価額証明書と代理人が手続きする場合は委任状も準備します。

抵当権設定登記の必要書類(住宅ローンを組む場合)

住宅ローンを借り入れる際には、金融機関のために抵当権を設定する登記が必要になります。

1. 金融機関から提供される書類一式

銀行が登記に必要な書類を一式準備してくれます。

* 金銭消費貸借契約書
* 抵当権設定契約書
* 銀行の委任状など

2. 所有者の印鑑証明書・住民票

所有者である借主の本人確認資料として使用します。

* 印鑑証明書(3ヶ月以内)
* 住民票(マイナンバー記載なし)

3. 登記識別情報(または権利証)

不動産の所有者が正しく申請していることを証明するための資料です。

登記手続きは専門家への依頼が安心

登記手続きは専門的で複雑な部分が多いため、多くの人が司法書士に依頼しています。手続きのミスや不備があると登記が受理されず、スケジュールに影響が出てしまうこともあるためです。

また、登記手続きの内容によっては法的な判断が必要になるケースもあり、プロに任せることで安心感が得られます。

もちろん、自分で登記することも可能ですが、手間やリスクを考慮すると専門家の関与は非常に有効です。

必要書類の準備は早めに行うのがポイント

不動産登記に必要な書類は、多くが「役所での取得」や「複数人の合意」が必要なものです。準備に時間がかかることが多いため、登記予定がある場合は早めに書類の手配を始めましょう。

また、登記申請の期限が定められている場合もあるため、余裕を持ってスケジュールを立てておくことが大切です。特に相続登記は2024年から義務化され、期限を過ぎると過料の対象になることにも注意しましょう。

登記の正確さは、不動産の資産価値やトラブル回避にも直結します。必要書類をしっかり把握し、安心して手続きを進められるよう準備を整えてください。

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